歯科用コンビームCT画像を用いた当院での治療例

顎関節症治療への応用
顎関節症治療への応用画像
変形性顎関節症:痛みの原因となっている、顎関節の骨の変形を診断。
左右の関節の位置関係や骨の圧迫状態を診断し、顎関節治療の情報源とする。
上顎洞炎(副鼻腔炎)への応用

 

上顎洞炎(副鼻腔炎)への応用画像

これは「根尖性歯周炎から続発した上顎洞炎への対応に対する検討」というタイトルで治療方法をまとめた際の資料の一部です。
赤矢印で示す右の上顎洞は曇りを認め、歯が原因で細菌感染し炎症状態にある事がわかります。

頭が重い、頬部や奥歯が痛い、緑の鼻水がでるなどの副鼻腔炎は、主に鼻が原因で生じることが多いですが、場合によっては上の奥歯が原因で上顎洞炎を引き起こしている場合もあるため、耳鼻科と連携を取りながら原因歯の治療を行っていく事が必要です。

歯科口腔外科

歯周病治療への応用

下顎右側臼歯部

歯周病治療への応用画像
  • 6番はPer、8番は7番の清掃性を考慮して抜歯する。
  • 3、4番の根管治療後、(3)(4)(5)6(7)の連結TEK(歯周病治療装置)にて連結固定
  • 3番根尖部に透過像認める、抜髄後Flap ope予定。5番の垂直性の骨欠損部にはエムドゲインゲルを用いた再生療法を予定。
  • 最終補綴は(3)(4)(5)6(7)連結Br(ブリッジ)予定。

これは、「歯周治療計画に歯科用コンビームCT撮影を用いた症例。」というタイトルで日本歯周病学会で発表した資料の一部です。歯科用CT画像では3方向から歯槽骨の吸収状態が3次元的に診断可能で、歯周組織再生手術の適応診断と治癒成功率の向上を図る事が可能となります。

歯周病治療

根の治療(根管治療、根尖病巣 歯根端切除術)への応用

根尖病巣

根尖病巣

赤矢印で示すように、根っこの通路(根管)に細かな段差ができています。結果、根の先までしっかり薬が到達できず、骨の中にできた病巣が大きくなり、痛みを誘発していました。

歯根嚢胞

歯根のうほう

左図のように神経を圧迫するほど病巣が大きくなることもあります。

注意:歯に強いしみや痛みがでた際に受ける、歯の神経をとる(抜髄)治療は痛みとれたら終わりではなく、しっかりと根の中を清掃して、緊密に薬をつめ、処置後の細菌感染を予防することが重要です。根の構造は、細かく微細な構造をしているため、奥歯などの複数(3本以上)の根管を有する歯の根っこの治療を行う場合は治療回数や治療時間がかかる事を患者さまにご理解して頂く事が必要です。痛みがなくても不十分な治療は、このように数年後に細菌感染をお越し、根の先に病巣をつくってきて痛みの再発や歯の保存事態が難しくなることが多いからです。

歯根端切除術

歯根端切除術

前歯の根の先に大きな病巣を認めます。
手術の際の重要な情報として役立ちます。

歯科口腔外科

パーフォレーション(穴あき)の診断 パーフォレーション(穴あき)の診断

誤った方向に土台が打ちこまれており、土台が歯の外に飛び出して痛みを感じていました。土台をはずし穴を閉鎖してあげる事が必要となります。

奥歯の床に穴(赤矢印)があいており、周りの骨がいたみ、歯の揺れが増してきました。根の再治療を行い、あいてしっまた穴を綺麗にして埋める治療が必要です。歯の根っこは大変細かく微細な網目構造をしているため、治療は困難をきわめることも多いです。つまり、最初に神経をとる(抜髄)際にしっかりとした根の治療を受け、再治療になる確率を減らす事が重要となります。

親知らず(智歯)・埋伏歯の抜歯・歯の移植・インプラント手術への応用
親知らず(智歯)の抜歯
インプラント手術 (自費撮影)
智歯・埋伏歯の抜歯・歯の移植・インプラント手術への応用

顎の骨の中に埋まっている親知らず(智歯)と、唇や歯の感覚を司っている下歯槽神経(黄色丸)の位置を確認して、親知らずの抜歯計画を立てていきます。抜歯の際の神経損傷などのアクシデントを回避することに役立ちます。

歯科口腔外科

当院ではインプラント治療における治療計画には、歯科用コンビームCTを用いた治療・手術計画が必須となっております。

インプラント治療

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