当院では、通院が困難な方のためにご自宅まで歯科医師や歯科衛生士がお伺いする、訪問歯科診療を行っています。また、厚生労働省より「在宅療養支援歯科診療所」の認定を受けておりますので、ご高齢者の方でも安心してご利用いただけます。
在宅療養支援歯科診療所とは、後期高齢者の在宅又は社会福祉施設等における療養を歯科医療面から支援することができる歯科診療所として指定を受けた歯科医院です。
歯科訪問診療のご提案ページにも、訪問歯科に関するご案内がございます。
詳しいご利用、ご相談に関しては、お電話もしくは当院受付までお気軽にお問い合わせください。
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訪問・まつば藤城歯科医院
愛知県豊橋市松葉町3-59
脳梗塞、認知症、パーキンソン病などの合併症として、食事が摂りにくくなったり、飲み込む力が弱まり、むせが生じるなどの症状が生じることがあります。また、寝たきり症状の持続により口腔内環境は悪化し、多数の細菌が夜間寝ている間に肺や気管に落ち込み、誤嚥性肺炎を生じる患者さんも認められます。
加えて、老人の口腔環境の汚染は口腔カンジダ症の原因となります。
実際に自分の指導医が行った臨床研究:有床義歯使用者の口腔カンジダ菌種に関する研究(日本口腔ケア学会誌:3(1);44-47,2009)に私も携わりながら高齢義歯使用者の口内を調べさせて頂き高確率で口腔カンジダ菌の検出を認めました。口腔カンジダ菌は常在真菌でありますが、味覚異常、舌痛、義歯性口内炎、口腔乾燥との関係が現在注目されており、定期的な口腔ケアを行い口腔内細菌・カンジダ菌の菌数の減少を図り、口腔内環境の改善に努める事が重要となります。
介護は、ご家族の協力が何より大切だと感じておりますが、
口の中の環境改善や、食べる、飲み込むなどの機能の向上、
肺炎予防等に専門的な助言や治療を求めている方が
おりましたら御相談ください。
また、口腔機能の向上をめざしリハビリテーションを行い、
アンチエイジング(抗老化)に対するアドバイスも行います。
何らかの障害により筋肉、神経、臓器等を利用しなくなると、
廃用萎縮を起こします。脳の大脳 皮質の表面積にしめる
口腔の割合は他部と比較して大きく、口腔機能を維持、
運動させる事 で多くの刺激を脳に送ることが可能となります。
(口腔機能のリハビリテーションの必要性)
地域のお年寄りのお口のご健康、ご家族の口腔ケアに関するお悩みを改善し少しでも幸せに生活を送って頂けるようにお力になれる事を望んでおります。
今日に至るまで多数のご家庭に往診に伺わせて頂きました。
ご家族の愛情あっての介護という思いを大切にしながら、ご家族、ケアマネージャーさん、主治医と十分なコミュニケーションを図り、全身疾患、全身管理の知識を生かして慎重に歯科治療、口腔ケア、摂食嚥下リハビリテーションを本人と家族にとって一番最善な方法にて行います。
私が往診を初めて経験したのは歯科医師になって3年目の事でした。今でもその貴重な体験と初心を忘れないように彼から貰った写真を自分のカバンの中に大切にしまっています。
ちょうど自分が大学院の研究が上手くいかず自分を見失いながらもなんとか日々奮闘していた時の事です。彼はまだ20代後半、仕事中の不慮の事故で首から下がすべて自由に動かなくなり仕事も婚約者も失ってしまったそうです。それでも彼はいつも私や衛生士さんに笑顔で明るく接してくれました。
私はこの時の気持ちを大切にしています。「自分がやれる事を行い、自分の技術と知識の中で我々歯科医師を頼って頂ける方に少しでもお役に立てるよう努力していこうと。」
当院では、歯・口腔という領域はもとより、全身(人)という大きな概念をもち様々な全身的な御病気をお持ちの方でも安心して歯科治療を受けられるよう御配慮致しております。
近年、高齢者社会を迎え、何かしらの全身的な御病気を抱えられている方が多くいらっしゃいます。
その中には、歯科治療がストレスで病気を悪化させてしまうのではないか? 自分は一般の歯科医院で治療ができるのか?血液をさらさらにするお薬を飲んでいる、血が止まりにくい。歯を抜いたり(抜歯)、治療を受ける際に心配である。など、歯科医院への受診や治療に不安を抱えている方も多いと思われます。
歯科・医科麻酔科研修、市民病院口腔外科勤務を経て、有病者に対する全身管理と内科知識を身につけておりますので、患者様一人一人の病態を考慮した治療計画を立案し治療をおこなっていきます。また、必要があれば基本的に患者様のかかりつけの病院の先生と連携をとりあって治療を行っていきますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。