緊急の場合や強い症状がある場合を除き、お子様に初めに歯医者さんに対する怖いという感情を抱かせないよう、徐々に慣れながら治療を始めて行きます。
ブラッシング指導を中心とした虫歯予防を中心に、歯ならび、噛みあわせ、顎、口元の正常な発育を促すように正しい噛み方、飲み込み方、呼吸の仕方を確認させ健康的な顎の骨の発育を妨げる悪い癖を除いて行きます。もし異常が見つかった場合は、成長過程の間にMFT(口腔筋機能療法)を行うことで、きれいな永久歯を正しい位置に崩出させ、健康的なお口の状態に成長していくお助けを致します。
お子様の虫歯の治療はもちろん、お子様の成長・発育を第一に考えたお口の健康管理を行います。
キャッチフレーズは「むし歯ゼロ、歯並びピシッ!」
当院に通院することで、むしばの予防だけでなく、正しい食べ方飲み込み方を覚え、あごの正常な発育を促す事で歯は綺麗に並んでいきます。
つまり「むし歯ゼロ、歯並びピシッ!」を目指す事で、大人になってもずっと綺麗な口腔状態を保つことができます。
虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌(以下MS菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんには存在せず、食べ物をあらかじめ噛んでから子供に与える「噛み与え」などによる母子伝播に起因する事が多く、早期にMS菌に感染する事で虫歯発症のリスクが高くなると多くの研究者が報告しています。
母子伝播を予防・遅延させるためには、妊娠期から母親の口腔内状態を改善する事が重要で、これは生まれてくる赤ちゃんの事を考えた虫歯予防として、有効的な予防手段なのです。
お口のまわりの筋肉や舌の動きを正し、習慣化させることで歯列の安定化をはかり、調和のとれた状態に改善するトレーニングです。
現代の柔らかい食事は舌や前歯で数回噛むだけで飲み込む事が可能なため、奥歯で噛みこむ事ができない子や、アレルギー性鼻炎や扁桃腺の肥大により鼻呼吸ができず、口をあいたまま呼吸している子、正しい発音が上手くできない子、異常な舌の使い方や唇、指を噛む癖が治らない子が多いのが現状で、本来大人の歯が正常に生え換わるはずのスペースを確保できない子供や異常な癖が原因で明らかに歯ならびや噛みあわせ、顎の発育に悪影響を及ぼして成長を続けている方が認められます。
また、場合によっては生まれつき舌のひも(小帯)がきつく、舌を前方や上方に動かす事が制限されている子も見受けられます。症状によっては時期をみて、小帯を切除し動きやすくしてあげる事が必要です。
つまり、舌や口の周りの筋肉、顎への力の関わり方が口元や歯ならびの形づくりに少なからず影響しており、成長過程にその修正をしてあげる事が重要となってくるのです。
その他くちゃくちゃ音をたてて食べる、食べ物をぼろぼろ落とすなど気になるお子様の癖や症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
歯ならびの矯正というと、もう少し大人になってから治療するイメージの方が多いと思われますが、小学校低学年(乳歯から永久歯に生え変わる時期)に治療介入することにより、大きな治療や長期間に及ぶ矯正治療など、お子さまにかかる負担を減らすことができます。また、成長過程のお子さまの顔や輪郭の形成にも影響を及ぼしてきます。
乳歯から大人の歯への交換時期に適切な処置をすること、また本来の成長発育を促し、顎や歯が正しく機能して発育していく環境を整えてあげる事が重要です。
個人の歯ならびの状態によって異なります。数か月で治るお子さまから、長期的(年単位)に治療を必要とするお子さままで様々です。治療費については、全く手を付けずに大人になってから、大がかりな治療をすると多額な治療費の負担が掛かることもあります。
特に前歯が上と下で反対に噛んでおり(反対咬合)、このまま大人になっても受け口になるのではないか、前歯が出ておりこのまま出っ歯になるのではないかなど、ご不安になられる事があられると思われます。
乳歯列期を通じて反対咬合の方は約80.3%が大人の歯(永久歯)に前歯がはえかわっても反対咬合になる、永久歯列には正常の噛み合わせに戻る方は5.5%というデータがあり、反対咬合の範囲や深さにより治療の必要性が異なってきます。
また、遺伝的要因や生活態癖、異常な舌の使い方、過剰歯の存在など様々な原因が反対咬合を引き起こす要因となります。当院では幼少期の前歯や噛み合わせに不安を感じる子供さんの診査診断を行い、歯ならびが正常に並び噛み合わせていくように成長に合わせた治療を行っておりますのでお気軽にご相談ください。
指しゃぶり、つめ噛み、咬唇癖などがある程度の年齢を過ぎても続く場合は、正常な顎・歯ならびの発育成長を阻害する原因となる事が多いです。
成長期に姿勢が悪く背骨を丸めていれば猫背になるように、普段の生活の中で繰り返し起こる小さな力の作用が正常な顎・歯ならびの成長発育に大きく影響を及ぼしているのです。
成人になって大きな手術や治療をする必要に迫られる前に、成長段階に正しい発育環境を築いていく事が私は重要であると考えております。
大人の歯(永久歯)は通常、こどもの歯(乳歯)と交換され、乳歯が抜けたあとに、生えて(萌出)くるものです。しかし、乳歯の根に細菌感染を起こしたり、ぶつけたり(外傷既往)、歯の本数が多い(過剰歯)、生えてくるスペース不足などさまざまな理由で適正に生えてこない(萌出障害)ことがあります。そのままほおっておくと、その大人の歯が生えてこないだけでなく、隣の歯が傾いて噛み合わせが悪くなったり、前歯の場合は、笑ったときの見栄えに影響がでてくる事があります。
また、ふたつの乳歯がひとつに合わさって(癒合歯)いたり、もともと生えてくるはづの大人の歯の卵(歯胚)があごの骨(歯槽骨・顎骨)の中に認められない(先天性欠如)場合もあり、その事が歯ならびのみだれの原因になる事もあります。
当院では、極力そのような萌出障害に対して、対応をしてこどもの大切な将来のはならび・噛み合わせが少しでも良くなるように歯の萌出誘導をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
▲レントゲン写真の赤丸のように大人の歯の5番目の歯の卵が隣の歯(6番)に引っかかって生えてこれない。
▲埋まっていた大人の歯を引っ張り生えてくるように誘導していく。
▲レントゲン写真の赤丸のように大人の歯の前歯が埋まってしまって生えてこない。
▲赤い矢印の方向に正しく生えてくるようにしていく。
下あごのおとがい(赤い丸シール部)がお顔の後方にあり、成長阻害を受けているため口元のでっぱりがより目立ちます。
成長期のうちはこの上あごと下あごの不均等をなるべく小さくしてあげる事が、将来のバランスの取れたお顔の見栄えに大きく影響してきます。
小学校高学年5、6年生ぐらいまでの下あご成長期を逃すと、おとがい(赤い丸シール部)の前方への発育成長は期待できませんので、小学生低学年の時期にはご相談ください。
癖の例:下唇を噛む癖で歯が出っ歯になることもあります。
受け口:お父さんやお母さんが受け口の場合、遺伝的にその影響を受ける事が多いです。
あご・噛み合わせのずれ: お母さんの顔・あごは左にずれて曲がっていました。お子さまも将来あごがずれないか心配され来院。上あごと下あごの成長のアンバランスが原因でした。
歯ブラシ習慣や食事指導、フッ素塗布による歯質強化、シーラント(歯にある深い溝を埋めること)を行いお子様の大事な歯を守ります。
定期的に歯の表面にフッ素を塗ることで虫歯になりにくい強い歯(歯質)にします。
生え変わったばかりの歯は大変虫歯になりやすい状態(幼若エナメル質の存在)であり、 この時期に歯の深く複雑な溝に汚れがたまり知らないうちに歯の中で大きな虫歯を作ってしまう事が多いのです。その溝を「シーラント」というフッ素を含んだ樹脂で塞ぐことにより、主に奥歯の溝の虫歯を防ぐことができます。
言語は「聞く・話す・読む・書く」の様式により成り立っていますが、歯科医院で特に取り組んでいるのが、「話す」ための訓練です。
人が話をする際は、
というような過程を経て相手に伝えられます。
ことばを正確な音で表現するには、唇や舌、下あご、のどなどの器官の動きが大切です。
肺から息を出し、喉にある声帯を振動させて音声を作り、舌の形を変えたり、口を動かすことで、思い通りの音を生成して発音します。この音を作る過程を構音といいます。
ことばは理解しているのですが、構音に異常をきたした状態を構音障害と言います。構音障害はコミュニケーションに支障をきたすことも多いため、お子さんの場合は年齢に応じて経過を追っていく必要があります。
当院では予約制となりますが、言語聴覚士による構音訓練・リハビリを行っていますので、お気軽にご相談ください。
こどもさんから頂いたこころ温まる手紙