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才能あるものへ

才能とは何か? 個人個人特別な才能や能力の種を持っている。その才能や能力、特徴を生かすもころすも、ボスやリーダー、教育者次第なのである。そんな自分の才能を生かして輝かせてくれた上司やボス、先生、先輩には本当に感謝しなければいけないと思っている。

 

今年一年「Noblesses Oblige-Be Gentleman- という課題を同友から頂いた。新たな目標に向かって邁進したこの一年、仕事量が増えて自分の休みがとれない、自分の働いた時間や稼いだ報酬は、社員の福利厚生や設備投資に当て続けた。時間的ゆとりがなかったせいか、正直体と心に痛みを感じ、自分の現状に苛立ちを感じていた次期があった。

 

そんな時に同友からもらった言葉 「Nblesses Oblige」を聞いてもっとかっこよく、器のでかい男になろう、自分もいつか必ず自由な時間や十分な給与、そして笑顔あふれる生活を送れるようになろうと、気持ちを切り替えることができた事をつい半年以上前に覚えている。

 

今年一年を振り返ると、休みなく本当によく働いたし、数多くの問題にも諦めることなくなんとか対応できることができた。そして201812月の結果を見ても最高の結果を出し、社員との約束を果たし納得のいく賞与を支給でき、日々の診療でも心のこもった適切なことばがけを一人一人にする事ができたるようになった事に、医院、医療法人だけでなく理事長個人としても変わることができた年であったと思う。今までの自分は人を許すことができなかった、でも今の自分は人や物事の摩擦やすれ違いを許すことができるようになった事が一番の変化だと思っている。

 

皆に伝えたいこと。一人一人が、一年、毎日を時に楽しく大切に生きてほしい。真剣に毎日を送るということは、正直きついし、考えることやストレスも多くなる。特に、自分の先祖や親からかけがえのない才能を授かった人は、少しでもその才能を周りの人のため、自分の周りのコミュニティー、地域、日本、世界が良くなるように使って欲しいと思う。それが宝物を授かった人間の役割りであり、人の上にたつボスやリーダーの役割なのだと思う。 

 

急にもの事や社会ははよくならない、世の中には欲や誘惑は無数に潜んでいる。欲や誘惑があるからこそ、頑張れる一面もあるのも事実であるが、一人一人が未来に繋がることを行っていくこと、特に権力や財力、才能に満ち溢れた人間は自らが周りを引っ張り、その道しるべを行っていく事で、その光明なまなざしは、さらに仲間を集め、大きな力となり、その環境を良き方向へ変えていく事になるのだと私は考えています。

 

今年一年、相変わらず山あり谷ありでしたが、自分の周りの人間を少しでも笑顔にできたことに対しては評価することができる一年でした。最後になりますが、自分と一緒に切磋琢磨してきた社員、仕事を支えてくれる協力業者、ぶつかり話し合いを重ねた家族、良き刺激を与え続けてくれる同友に感謝の気持ちをこめて今年一年を締めくくりたいと思います。

 

 

 

石の上にも3年 -時には即断即決方向転換-

物事には作法や順序があり、順番に一歩一歩結果を積み上げ、信頼を勝ち取り、物事を達成に導くことが大切であるが、もしその集団や環境にあまりにも自分一人では変えることのできない大きな壁や力があり、濁り荒んでいる場合は即決をして方向転換をしなければならない事もあるのかもしれません。

私は大学を卒業して大学院生として医局に入局したのですが、そこには自分のイメージしていた技術や教育・設備は整っておらず、大学が掲載していたホームページの内容とは大きな違いがあり、健康を維持できるチャンバー環境の整備もままならない状態でした。入学早々うつ状態に陥り、今思うとこれが鬱とういう状態で自分は根性だけてその状態から抜け出していた事に奇跡すら感じます。他に入学してきた院生は数か月で退局する人もいましたし、3年生という中途半端な形で、退局する先輩もいた状態でした。光がづっとみえず、結果もでないまま3年間はあっという間に過ぎ、自分の指導をしてくれていた教官も他大学に赴任し指導教官が不在となる状況で、ただただ「このままでは帰れない」という気持ちだけで崖っぷちで英論文を書き上げることができました。こんな思いを今後の意欲のある学生にさせてはいけないし、大切な税金をもっと適切に使用してほしいと心から感じました。

その後研究の道から臨床の道に進むべく、僻地にある歯科医院に就職をさせて頂きました。院長先生には大変お世話になりましたが、夕方6時にはお店がほぼ閉まってしまい、他には何もやる事がない漁師街でしたので、知り合いのいない土地に一人で3年間住み続けるという事が何よりも普通の方には苦痛になると感じました。院長先生の言葉を信じて2年半以上地道に努力を続けて医院をサポートしながら自分のスキルも上げてきたつもりでおりましたが、その後も約束どうり自分が身に着けたい技術を指導してくれる予兆はなかっため、思い切って3年を待たずして進路を変更しました。

その後、目標であった海外での仕事の道が閉ざされたため、30歳を超えて、新たに学びを求め、口腔外科の医局に入局をしました。自分が希望していた研修先にはいつ行けるかわからないという不安や苛立ちを毎日かかえながら日曜日も病棟当番、給与なし、一日10時間以上の労働状況プラス、激しいパワハラや嫌がらせにも負けず、ただただ前のみを向いて1年間歯を食いしばり、ただただハングリーに学べる事はたくさんあるという前向きな気持ちのみで希望研修先に進む事ができました。その時に一緒に耐えきった研修生はいまでも繋がりがあります。

名古屋大学麻酔科研修、市民病院口腔外科での勤務を終え、実家の医院に戻る事になりましたが、開業歯科医師としては矯正治療の技術の向上がどうしても必要となってきました。正月休み、GW、お盆休みを返上して、自分の給与をすべてつぎ込み、横浜まで3年間矯正の技術を習得すべく早朝より日帰りで技術の習得に施設へ向かい続けました。おかげ様で今の自分があるのです。

そしてつい先日7年越しでで某学会の認定医の資格を受理する事ができました。忙しい毎日の診療後にこつこつと準備をしポスタープレゼン試験を受けたのですが、自分の未熟さと傲慢さが原因で第1回目の試験は不合格となってしまいました。ただ威圧的な言い回しに加え、医学的な根拠が乏しい一方的な考えの決めつけは学会試験官としてはふさわしくない対応であったことは間違いないと思っています。数か月間は自分を見失いかけ、どうすることもできない憤り感から抜け出し、前をむくために毎日葛藤していました。皆さんならどうしますか? もう一年再度資料を集め作成し直し来年試験をチャレンジしますか? それとも試験官にぺこぺこ頭を下げて、言われるままにただ判子を集めれば認められる完全縦社会の運営に嫌気をさしておさらばしますか? 本来の学会のスタイルとは様々な意見を医学的知見からデイベイトできる事が学会の良さなのではないでしょうか? そうです理不尽で正論がまかりとおらないことがたくさんあるのが世の中なのです。

それでも、たくましく生きてきましょう。自分の家族を愛し、友達を大切に、自分の周りが少しでも幸せにあふれるようになって欲しいと願う気持ちが繋がり、一人でも多くの人が社会に対してやさしさの花を咲かせることができれば、全国、地球規模では大輪の野花、大地となりきっと綺麗な水が大地には流れていくことでしょう。いつまでも清く流れる法人でいたい、そんな思いからせいりゅうかいという名を決めたのが当法人誠流会の本当の所以なのです。

石の上にも3年、でも本当に考えてやりきって光がないならば、過去のことは良き糧としてひたすらに前を向き方向選択をする事も必要なのかもしれません。

-終わりなきたび- やりがい、生きがいとは何か?

当院には就業目標がある。新人の職員はその就業目標を研修期間中に朝会で読み上げる試みをずっと行ってきている。例えば、家族に自信を持って提供できる医療を実現すること。これは院長を初めとする歯科医師や各スタッフの専門的知識と技術の向上・定着により、ここ数年で達成に近づいてきたことがらである。

数年前に「笑顔あふれる環境づくり」という項目を加えたのだが、これがなかなか達成することができずに、日々苦しんでいる事がらである。歯科医療は一部サービス業でもあるが、むろん不可逆的な治療を行うこともあるため、不注意や知識・技術・準備不足が起これば、患者さんに取り返しのつかない事故が起こる可能性がある。かといってコミュニケーションや笑顔の全くない職場は疲れ果て、モチベーションを継続的に保つ事が難しくなる。当院のような外科治療や難症例の多い医院では、どの高さに線引きをするのか、仕事への向き合い方をどう高めていくのか私にとっては難しい事であった。

私は職員に、より質の高い医療・予防をするために、自分の仕事に真摯に向き合い、1日の限られた就業時間には集中して仕事に取り組んで欲しいと繰り返し職員に伝えてきた。ゆとりとは何か?世間話をして笑顔で過ごすことがゆとりなのか? 笑顔あふれる環境づくりとは何なのか? つまり、「職員のコミュニケーション・笑顔」と一日の短い決まった時間内に仕事をしてもらうように管理しなければならない、院長としての管理業務といつも板挟みに合い、頭を悩まされる毎日であった。私はプロフェショナルとしての真の笑顔とは、患者さんから「ありがとう」と感謝され、こちらも自然と笑顔があふれ出るという事なのではないかと考えていた。

 

つい最近、自分のなかで新たな考えがまとまった。ゆとりを生むには

・職場の整理整頓を綿密に行い、効率化を図る試みを継続していくことが必要。

・職員一人一人が、マニュアルの作成や5分間の予習・復習を必ず行い、知識と技術そして経験を融合させる事ができることで仕事の負担は格段に減少し、ゆとりが生じる。

そして最も重要なことがらは院長自身が本当に心から幸福感を感じれるようになること。つまりプライベートが充実しており、仕事に対するやりがい、生きがいを感じることができる事で、心のゆとり、そして笑顔が生まれるのである。

 

ここ数年間、院長である私は休みという休みはなく、更にウェルネスやわた歯科医院の立ち上げもあり、仕事と趣味・生活が一体化しており一日10時間以上の労働が毎日続き、頭と体が疲労し、毎日が苦しいと感じるばかりであった。これでは、いつまでたっても笑顔あふれる環境づくりなんてできやしない、しっかり自分の時間や休みを取り、従業員の生活を守るという使命感に落しつぶされないだけの力量が必要なのである。日々積み上げてきた患者さんからの信頼のおかげで、当院は安定化した医院経営力を身に着ける事ができた。今では更にその信頼に答えるため、患者さんと職員、地域、そして自分の幸せのために仕事に向き合っているのだと、考えを転換することで、やりがい、生きがいがうまれ、食いしばり続けていた硬い表情は自然と消えて、明るい笑顔が自分の腹の中から少しづつ芽生えてきている事を感じ出した。

 

現実的な数字となるが、もちろん年々社員への給与や賞与支給額もアップすることができ、休日も昨年より多く与えることができるようになった。そして、当法人には、向上心を忘れずに日々仕事に向き合う風土が少しづつ芽生えてきているような気配を感じている、これも、継続改善してきた労力が実り、給与や休み、仕事環境が良くなり、職員一人一人が頑張った結果として、患者さんから感謝され、結果として各職員のライフバランスが良くなった事を実感してくれたからだと思う。(もちろんそこには頑張ってきた職員の気持ちを絶対に無駄にしたくないという強い信念が私にはあった。)

 

今後、もっと院長が本当の幸せを感じ、皆に毎日前向きに接することができれば、必然と笑顔溢れる明るい風土と、法人内で強い絆が芽生えてくるのではないかと思っている。

つまり、経営者自身が最も幸福感を感じ、生きがいを持って仕事に向き合う事ができなければ、社員にやりがいを与え、「笑顔あふれる環境づくり」を成し遂げることはできないのだと私は考えている。

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