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-終わりなきたび- やりがい、生きがいとは何か?

当院には就業目標がある。新人の職員はその就業目標を研修期間中に朝会で読み上げる試みをずっと行ってきている。例えば、家族に自信を持って提供できる医療を実現すること。これは院長を初めとする歯科医師や各スタッフの専門的知識と技術の向上・定着により、ここ数年で達成に近づいてきたことがらである。

数年前に「笑顔あふれる環境づくり」という項目を加えたのだが、これがなかなか達成することができずに、日々苦しんでいる事がらである。歯科医療は一部サービス業でもあるが、むろん不可逆的な治療を行うこともあるため、不注意や知識・技術・準備不足が起これば、患者さんに取り返しのつかない事故が起こる可能性がある。かといってコミュニケーションや笑顔の全くない職場は疲れ果て、モチベーションを継続的に保つ事が難しくなる。当院のような外科治療や難症例の多い医院では、どの高さに線引きをするのか、仕事への向き合い方をどう高めていくのか私にとっては難しい事であった。

私は職員に、より質の高い医療・予防をするために、自分の仕事に真摯に向き合い、1日の限られた就業時間には集中して仕事に取り組んで欲しいと繰り返し職員に伝えてきた。ゆとりとは何か?世間話をして笑顔で過ごすことがゆとりなのか? 笑顔あふれる環境づくりとは何なのか? つまり、「職員のコミュニケーション・笑顔」と一日の短い決まった時間内に仕事をしてもらうように管理しなければならない、院長としての管理業務といつも板挟みに合い、頭を悩まされる毎日であった。私はプロフェショナルとしての真の笑顔とは、患者さんから「ありがとう」と感謝され、こちらも自然と笑顔があふれ出るという事なのではないかと考えていた。

 

つい最近、自分のなかで新たな考えがまとまった。ゆとりを生むには

・職場の整理整頓を綿密に行い、効率化を図る試みを継続していくことが必要。

・職員一人一人が、マニュアルの作成や5分間の予習・復習を必ず行い、知識と技術そして経験を融合させる事ができることで仕事の負担は格段に減少し、ゆとりが生じる。

そして最も重要なことがらは院長自身が本当に心から幸福感を感じれるようになること。つまりプライベートが充実しており、仕事に対するやりがい、生きがいを感じることができる事で、心のゆとり、そして笑顔が生まれるのである。

 

ここ数年間、院長である私は休みという休みはなく、更にウェルネスやわた歯科医院の立ち上げもあり、仕事と趣味・生活が一体化しており一日10時間以上の労働が毎日続き、頭と体が疲労し、毎日が苦しいと感じるばかりであった。これでは、いつまでたっても笑顔あふれる環境づくりなんてできやしない、しっかり自分の時間や休みを取り、従業員の生活を守るという使命感に落しつぶされないだけの力量が必要なのである。日々積み上げてきた患者さんからの信頼のおかげで、当院は安定化した医院経営力を身に着ける事ができた。今では更にその信頼に答えるため、患者さんと職員、地域、そして自分の幸せのために仕事に向き合っているのだと、考えを転換することで、やりがい、生きがいがうまれ、食いしばり続けていた硬い表情は自然と消えて、明るい笑顔が自分の腹の中から少しづつ芽生えてきている事を感じ出した。

 

現実的な数字となるが、もちろん年々社員への給与や賞与支給額もアップすることができ、休日も昨年より多く与えることができるようになった。そして、当法人には、向上心を忘れずに日々仕事に向き合う風土が少しづつ芽生えてきているような気配を感じている、これも、継続改善してきた労力が実り、給与や休み、仕事環境が良くなり、職員一人一人が頑張った結果として、患者さんから感謝され、結果として各職員のライフバランスが良くなった事を実感してくれたからだと思う。(もちろんそこには頑張ってきた職員の気持ちを絶対に無駄にしたくないという強い信念が私にはあった。)

 

今後、もっと院長が本当の幸せを感じ、皆に毎日前向きに接することができれば、必然と笑顔溢れる明るい風土と、法人内で強い絆が芽生えてくるのではないかと思っている。

つまり、経営者自身が最も幸福感を感じ、生きがいを持って仕事に向き合う事ができなければ、社員にやりがいを与え、「笑顔あふれる環境づくり」を成し遂げることはできないのだと私は考えている。

親愛なる息子へ

SNSやインターネットを通じて情報が簡単に手に入る時代になり、便利になった反面、その反作用として、物事の良し悪しをしっかり考えず、自分の利害だけを考え自分本意に人と人との関係を軽率に、そしてスピーディーに動いていく風潮が目立ってきている気がする。

 

少子高齢者社会を支える30代、40代の中心的な労働世代は大変な苦労を重ねて地域社会を支えている。高性能IT機器やAIが5年後には一般化され全く違う労働スタイルが生まれてくる事が考えられる。

 

外資企業、大手企業はその変革期を乗り越える体力を備えているが、地域医療を地道に支えてきた歯科医院は大きな苦難に立たされる事が予想される。

 

その一つに、人の価値感が大きく変化したこと、つまり労働へのハングリー精神の欠如である。もともと戦後日本社会は日本人の国民性の一つである勤勉性があり、ここまで人々が裕福なな生活ができるようになった事は良く言われてきた事だ。

 

更に追い打ちをかける事がらに、15年前の歯科保険診療と現在の保険診療利益率に大きな差がある事を働き手が理解していない点である。ゆとりと楽をする事は違うと思う、いかに崖っぷちで踏ん張れるか、すべて労働者の幸せにつながる仕事が理想であるが、やはり患者さんやお客さんが優先で、時には、身を削り皆で手をとりあって仕事を進めることがあるのが労働だと思う。

 

最低の生活をする物は十分あるように思える。実際自分も職場に布団ひとつで寝泊まりし、銭湯に通っていた時代もあったが生活はもちろん可能であった。しかし心は荒んでいた。重要なのは気持ちや幸福感のハードルの問題なのではないのかと思う。情報化社会の到来はいいが、他人を羨んだり、比較してその都度手のひらを表裏変えているようでは、何事も達成する事はできないし、本当に喜びを分かち合う仲間は苦楽を共に過ごさなければ簡単には築けない。

 

仕事の愉しみには、給料以外にやりがいや社会的影響力、そしてそのベースになるものに雇用者と労働者の信頼関係が不可欠で、その信頼関係がなければどんな仕事も満足して業務にあたる事はできないと考えている。その信頼関係は数日で結ばれるものではなく、長い年月が必要だと思っている。

 

自分の職場は頑張っている人や職員が夢や目標を追っていけるようにサポートしてあげる職場環境を築いていってあげたいと思っている。実際に、二人の子供を育てながら、家族の事故を乗り越え、マイホームを持つという自分の夢を叶えて頑張っている職員は皆の良きお手本となり、私の考えて来た未来に繋がる風土づくりを後押ししてくれている。

大変だからあきらめる、聞いた感じだと他のほうが良さそう、そんな身勝手な職員では人の体に治療や処置を成す医療職は全うできない。

自分自身や母親、自分のこどもが実際に医療行為を受けるその場面に直面したら、その人はその気持ちが痛いほど実感できると思う。そのために、我々は頭を鍛え知識を養い、体と心を磨きあげ治療や予防処置のスキルを上げいく必要があるのだ。まるでいざという火事に備えて日々訓練を重ねる消防士のように。

 

そして、グローバルな経済中心社会の到来とともに、各小企業の長はより一層の職場環境の整備と少ない労働人口で対応できる設備投資、そしてなによりも重要な事は、私も含め世の中が変わり、生活スタイルが変化し、価値観が変貌した人々に対して、忘れ去られていく恩や礼儀、感謝、厳しさと愛情を教育し、努力すること、そしてその達成感を感じ、目標を叶えることの大切さを再び思い出させていく必要があると考えています。なぜならば、その事は我々の祖先から引き継いできた重要な事がらの一つで、ITやAIにはない、細胞や遺伝子を持つ人に強く刻まれている基本的な概念だと思うからである。

 

今後、なんとか幸せを掴みたい、親孝行したいと強く願う、前向きで仕事にハングリーな優秀な海外の人材が、日本の社会を支えていく一員になっていくことは間違いないと感じている。価値観と労働スタイルの変貌、グローバルな人材、そして何よりも人から感謝・必要とされ、地域社会に貢献できる職場をつくる事に努めることを、全職員に伝え続けていく事が私の使命と思っている。そして必ず当医療法人を支えてくれた職員に本当の笑顔をプレゼントしたい。

願い信じる思い

本気で願い、考え歩み続けるものには結果がついてくる。

いつか社会を変えたい、地域を変えたい、とイメージして歩み続けること、一緒に夢を追える仲間をつくること。決して簡単ではなく、無駄となる苦労も多いと思う。

それでも、自分の心の中にある灯は決して消えることなく小さく、それでもたくましく燃え続けていく。

他人に伝えることは難しいが、自分の口に出して伝えなければ何も伝わらない。限りある人生、今を必死に生きる。そして苦労も時が経てば思い出となる。

一人でつき進んできた自分に足りないことは、共感してくれる仲間をつくること。

自分の未熟さのあまり苦い経験は数知れず、それでも明らかに自分は変わり成長し、自分の周りに笑顔が多くなっている。

そんな簡単にはいかない、それでもたった一度の人生、毎日圧し掛かるプレッシャーに脅えるのではなく楽しんで、今年もいい年であったと思えるように皆で力を合わせて頑張ろう

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