歯の根の先に膿が溜まっている(歯根膿疱)、前歯を保存してほしいが、笑った時に傷口がめだたないように、かつ綺麗にしてほしいと、他施設から当院に紹介来院された一例。
赤い→で示すように歯の色の不調和を起こしており、全体的にしまりがありません。
最終的な笑顔をイメージして、傷がめだたないように、細心の注意を図り、手術計画を行います。
術中は患者さまのご負担を減らすため、スピーディかつ的確な手術をチームで行います。
膿疱をとったあとは、拡大鏡を見ながら原因となった根の細かな部分の処置を特殊なセメント(MTA)にて丁寧に行います。
術後7日目
傷はまだわずかに残っています。
このような手術を歯根端切除術と言います。歯の中の根管を通じて細菌が根の先に到達し、膿の袋を作ってしまった場合に膿の袋を除去し、原因となっている根を切断して特殊なセメントで緊密に封鎖する手術です。低侵襲かつ、再発を減らすように手術する事が重要となります。
原因歯を保存して色調をセラミック治療にて全体的に整えました。傷も目立たず笑顔に引き締まりがでたと喜んで頂けました。